第5章 集めて、任せて、賢くしよう
情報収集で一番時間を食うのは、探しに行くことです。
そして集めた情報の一番もったいない末路は——
「いいこと知った」で終わること。
ブックマークは増えた。
でも、行動は1ミリも変わっていない。
僕も長いことこれをやってきました。
だから、入口から出口まで、ぜんぶ画面に作りました。
ニュースは、集めに行かず「届く」側へ(ニュースタブ)
ニュースタブを開いてみてください。
- 上のチップで、関心のあるトピックだけに絞り込めます(「すべて」に戻せばぜんぶ出ます)
- 記事のタイトルを押すと、元の記事が新しいタブで開きます(開いた記事は既読になり、未読バッジが減ります。「全て既読にする」でまとめて0にもできます)
- 「これは使えそう」と思った記事は、くおんに渡しておきます(渡し方は次の節で)
読むだけで終わらせず、気になった記事を先へつなぐのが、このアプリのニュースの使い方です。
集めた記事をどう行動に変えるかは、この章の後半でやります。
有効にするには
ニュースの自動収集は、設定を作った時だけ動きます(作るまでは何も取得しません。通信も発生しません)。
作り方はかんたんで、くおんに「ニュースを集めて」と頼むだけです。
あなたの関心に合わせた設定を自動で作ってくれます。
既定では毎朝6:30に、公式フィードや定番メディアから新着を集めます。
記事を集めるだけの動きなので、AIは呼ばれず、トークン(AI利用料)も増えません。
すぐ試したい時は「ニュースを今すぐ取ってきて」と頼めば、定時を待たずに1回取得できます(1分に1回まで)。
気になった情報は、くおんに渡す
ニュース以外にも、情報は日々見つかります。
Xで見つけた記事。
YouTubeで刺さった話。
ふと思いついたアイデア。
「これ、いいな」と気づけるのは、あなただけです。
だから入口は、あなたのワンアクションだけにしてあります。
- すぐ動きたいなら: 画面右下のくおんに、URLや思いつきを貼って「タスクにして」と言うだけ(AIをつないでいれば、その場で返事が来ます)
- あとで考えたいなら: メモタブに自分で貼っておく(スマホから開いても書けます・第3章)
メモはあなた専用の自由帳です(AIが勝手に書き換えたり片付けたりすることはありません。メモからタスクを拾ってほしい時は、右下のくおんに話しかけて頼めます)。
フィードを増やす
「AI以外のジャンルも集めたい」と思ったら、ニュースタブの「+ メディアを追加」を押してください。
カードを押すとプロンプトがコピーされるので、あなたのAIに貼るだけです。
ポイントは、AIが実在確認を通したフィードだけを追加すること。
AIは実在しないURLをそれらしく作ってしまうことがあるので、「実際に取得できる・新着が読める」の検査を通った配信元だけが設定に入ります。
使わなくても、手帳の全機能は従来どおり動きます。
あなたの仕事は、ひとこと
ここまでで集めたものは、ぜんぶメモ・日記タブに集まっています。
- あなたが貼った記事のURLや思いつきは、メモ
行動に変えたい時は、画面右下のくおんに、ひとこと言うだけです。
- 「このメモ、タスクに整理して」
- 「さっき渡したあの記事、今日のタスクにして」
- 「来週の予定、まとめて入れて」
くおんがメモを読んで、タスクや予定の形に整えてくれます。
くおんからの提案が届いた時は、タスクタブの「提案」で「採用」を押すだけでタスクになります(要らなければ「却下」。朝の報告に並んだ提案なら「今日へ入れる」/「見送る」でも同じです)。
これで、集めた情報が1つ、行動に変わりました。
大げさに聞こえるかもしれませんが、この流れが画面の上で完結することが、僕には何より効きました。
「あとでやろう」の「あとで」が、具体的な置き場所として目の前にあり続けるからです。
AIからのお願いには、決裁で答える
AIが勝手に決めてよいか迷うことは、あなたに聞きにきます。
答えが必要な時は、右下のくおんの窓口に届きます。
開いて、承認・差し戻し・却下のどれかを押すだけです。
判断に使う材料(何を・なぜ・どう変えるか)は、お願いの中に毎回書いてあります。
軽い作業は、AIが先に済ませます
裁きの一部は、最初からAIに任せてあります。
メールの振り分けや、決めたラベルの付け直しのような、ルールどおりに片付くものは、アプリがその場で済ませます(AIのトークンは使いません)。予定や誕生日を見て「準備しておく?」と先回りする提案も、アプリが決まった文で作るので0トークンです。
判断が要るものだけ、決裁で聞きにきます。
「任せてよいものは自動で。判断が要るものだけ、聞きに来る。」
この距離感なので、クローバーは使い始めた日から「勝手に回る」感覚があります。
そして、どれだけ任せても、AIは削除だけは行いません。
タスクも、メモも、消すのはあなただけです。
だから「勝手に何かが消えていた」は起きません。設定も操作も、要りません。
見送りも、仕事のうち
決裁で「差し戻し」「却下」を選ぶのは、悪いことではありません。
むしろ「見送りの理由」は、じつは一番おいしいデータです。
あなたの好みを、AIがそこから学ぶからです。
使うほど、メールの振り分けがあなた好みになる
このダッシュボード、最大の特徴はここです。
あなたがメールの振り分けを直した跡。
ワンクリックで決めた振り分け、「確認済み」を押したメール、差し戻しに残した一言の理由。
あれは、ぜんぶ記録に残っています。
メール係のひなのじょうは、その記録を読み返します。
「この差出人のお知らせは、『その他のメール』でいい」
「この送り主からのメールは、いつも返事が要る」
そう思ったら、メール画面で答えるだけです(判定待ちの行なら「要確認/不要」を1タップ、もう見なくてよい差出人なら「今後表示しない」)。
同じ送り主・同じ件名の型で、あなたの答えとアプリの判定が2通続けて食い違うと、自動的に「ルール案」の確認カードが届きます。
あなたが承認したものだけが基準に入り、AI社員たちは次から、その基準で動きます。
だから、振り分けがあなた好みになっていきます。
覚えたことは、画面で見えます。
AI社員タブを開くと、ひなのじょうのカードに「最近の学び」が並びます(あなたが承認した変更だけが載ります)。
1週間使ったら、ぜひ見てみてください。
集めた情報を、「決める・書く」に使う
集めた情報の使い道は、タスクにするだけではありません。
迷っている決断があるときは「この決断、整理して」。
書きたいテーマがあるときは「このテーマで書く材料を出して」。
くおんにそう言うだけで、あなたのメモの中にある材料だけを、判断材料や記事の骨組みに組み直してくれます。
このとき「ネットの一般論は足さないで。
ここに無いことは『材料なし』と言い切って」と一言添えるのがコツです。
手元の記録だけを材料に組んでくれるので、それらしい一般論でかさ増しされません。
(できあがった骨組みを発信文に仕上げる流れは、第6章のネタ帳と同じ出口につながります。)
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